スコアラーの目2009                   澤 藤 隆 一

今年度は6年生が9人、トータル成績は26勝13敗とウエスト史上最多勝、6割6分6厘の勝率は2001年度新井祐司主将、平山監督のときの19勝6敗、7割6分に次いで2番目である。今年の選手たちの特徴はチームワークが良かったことだ。こういうチームはスコアラーとしても楽しい。シーズン開幕から絶好調だったが、後半はやや期待はずれだった。それというのも打撃が弱かったためだが、守備は鍛えられ、名取、西澤、小西の投手陣と内野捕手のバッテリーも素晴らしかった。昨年の西部選抜に続き6年が西部大会で活躍しメダル獲得、5年もメダルで、大井ウエスト強しの印象が少年野球界に浸透した。後半名取が調子を落とすと、西澤が緩急付けた抜群の制球で、2003年宮澤悠太の年間防御率1.34を大幅に更新する0.95、これは今後もずっと残る記録になるだろう。西部大会と東入間秋3位、富士見親善、南部春、東入間春でBEST8、川合ランバー杯はブロック優勝。大井少年ファイターズと上福岡第五クラブについに勝てなかったことは残念だった。キャプテン西澤は出塁率トップで打率も2位、捕球後の送球は抜群の安定感だった。名取はエースの責任を十分に果たし、本塁打3本と4番の重責を担った。小西は唯一の3割台、本塁打6本、盗塁も2位と活躍、内野は捕手という最も大変な役割を果たしながら盗塁王、本塁に帰ってくる率は断トツ、盗塁阻止率.234は年間通して捕手の座を張った捕手ではウエスト史上最高である。酒井は四球率トップで、安定した守備、特に名取との抜群の呼吸で2塁走者を牽制アウトに取るプレーは相手チームの脅威だった。古瀬は打率こそ低かったが打点王、ここぞのときにチームに貢献した。佐々木は年間通して半袖、決して休まず、時にその猛打が爆発した。山口は出塁すれば俊足を生かして期待されたが、打ち急いだ。練習試合では本塁打も放った。中澤は出場機会が少なかったが、好機に適時打を放ち、古瀬に次ぐ打点確率だった。9人の選手諸君、有難う!

35回埼玉西部地区少年野球大会

ブロック決勝 2009614日(月)毛呂山小学校     準決勝 2009712日(日)坂戸市民運動公園B面

チーム

1

2

3

4

5

6

7

チーム

1

2

3

4

5

6

7

 大井ウエスト

0

0

0

4

0

0

1

5

大井ウエスト

0

0

0

2

0

0

0

2

嵐山ライナーズ

0

0

0

0

0

0

0

0

高階キングス

2

0

1

1

0

0

×

4

勝利投手:名取晃一                        敗戦投手:名取晃一

戦況:ブロック決勝戦の相手が決まって待ち構えてるのはウエストには不利だが、一方で「不利に見えても連戦で勝ち続けると勢いに乗って勝てるもの」である。嵐山ライナーズには富士見親善大会1回戦で1-0で勝ってはいるが、小西が2-3塁間に挟まれてランダウンプレーで3塁への悪送球を誘ってやっと勝ったもうけものの試合だった。なにしろヒットは小西の1本のみ、小西は死球と四球でこの試合は3打席とも出塁した。なんといっても名取の素晴らしい投球で完封したのが勝因だったが、相手もこちらを知っているだけに今度は前のようなことはないだろうと警戒していた。相手は接戦を覚悟して後攻を選んだ。投手は富士見親善大会で4回まで好投したエース、小西以外打てなかった良い投手だったので、これは接戦覚悟だ。前の試合を見ている相手チームは当然小西対策として深い守りを敷く。ところがそんなもの、関係ねぇ、この試合4打数4安打。1回裏名取は3人6球で片付ける、相変わらずナイスピッチング。3回1死から小西またしてもサードへの内野安打で生きるが、2盗にはやり、はさまれてタッチアウト。4回表、前田がサード内野安打で出て、4番名取がレフトへクリーンヒット、内野がバントで送る、ウエスト得意のチームプレー、ここで佐々木が1-1からスクイズ、更に酒井もスクイズ、古瀬がバントして2死ながら2、3塁とランナーを進める手堅い冨士川監督、代打に山崎を送り勝負だ!期待に応えて山崎の当たりはセンターへ上がり、ポトリと落ちて佐々木ホームインで3点目、さあ期待の小西だ、ガツーン、打ってレフトへクリーンヒット、酒井がホームイン、4点目。6回裏3番打者打ち上げ、内野追ってダイビングキャッチのファウルフライ、捕ってグラブを高々と上げる、主審大げさに「アウト!」のコール、こういう素晴らしいプレーを見ると審判も乗り乗り、もはやアウェ〜は関係ねぇ、これで苦しみつつあった名取は乗った、投球に勢いが戻る、サードゴロ、センターライナー、鉄壁の守備陣、6球で料理し、完封勝利。2日で4勝の荒稼ぎは大きい。

[高階キングス戦]打てなかったのが敗因のひと言に尽きる。小西が4回表ライトオーバーの3塁打を放ったのが唯一の安打。名取は相手投手より球数少なく、1四球に抑えたが、主審のストライクゾーンが異様に低くこの唯一の四球が4回裏先頭の4番打者に与えたもので、表にウエストが2点返して追い上げムードになった後で、スクイズをキャッチャーファウルフライに抑えるなど必死に守って、1四球3安打で1点と言うのは最小失点ではある。他に本塁で返球タッチが甘くてセーフになった場面もあった。最後までチャンスを作ったウエストだが、1本が出なかった。

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