埼玉県東入間学童野球連盟

知 っ 得

少年野球のルールは知っているようでイザとなると判断に悩むこともあります。実際の例からピックアップしてみましょう。

また「こんな例があるよ」と教えてくれる方、メール下さい → メール

ただし、「こんな場合はどうなの?」というお問合せには答えられません。「歩くルールブック」ではないので(^-^)

走者の生還が認められるかどうか?   ベース踏んでいないというアピールプレイで打者はアウトになるか?   打順間違いのアピールプレイ   グローブを投げた場合は?   審判は石ころか?   インターフェアとオブストラクションはどちらも妨害行為だがどう違うのだろう?   打球が走者に触れた場合   投手交代のルールについて   ピンチヒッター:代打、ピンチランナー:代走も何故ピンチ?   振り逃げ…振らなくたって逃げられる?   インフィールドフライとは?

公認野球規則に関して大変有難いホームページをご紹介します−−−>野球規則

特にスコアラーの方に知って頂きたいことは別にまとめました → こちら知っ得2)をご覧下さい。

☆ ☆ ☆ 走者の生還が認められるかどうか? ☆ ☆ ☆

2死走者3塁のケースでバッター空振りした。この球を捕手が右へ大きく逸らし、打者はこれを見て1塁へ走った。サードランナーは猛然と走りホームイン、捕手は球を拾って1塁送球、間に合ってアウト。さてこの場合サードランナーの生還は認められるか?@パスボールの間にホームインしたのだから得点になるA振り逃げアウトだから打者走者は三振アウトで得点は認められない、さてどちらでしょう?答えはAです。これに限らず走者封殺の場合は生還認められず、タッチプレイの場合はタッチアウトになる前にホームインしたら得点になります。したがって振り逃げは一塁封殺なので得点にはなりません。2死で挟殺プレイの間にホームインした場合は、ランナーがタッチアウトになっても得点になります。

別の例ですが2死1、2塁でバッターが左中間へ打った、2塁ランナーホームイン、1塁ランナー3塁へ、打者もセカンド到達の2塁打、このとき2塁手がボールを受けてセカンドベースを踏み、審判に3塁ランナーが2塁を踏んでいないとアピールして審判これを認めて3塁ランナーはアウト、このとき既にホームインしたランナーの得点は?これも認められません。封殺プレイとなるからです。


☆ ☆ ☆ ベース踏んでいないというアピールプレイ ☆ ☆ ☆

2012年第84回センバツ高校野球第10日:4月1日第2試合=準々決勝、関東一(東京)−横浜(神奈川)戦で、横浜は2点を追う5回1死2、3塁、適時内野安打で1点取り、なお1、3塁でセーフティースクイズバント(記録は内野安打)、3塁走者がホームインしたかに見えた・・・右写真。1塁送球を指示して、本塁前方に立った関東一の捕手・松谷は、左の肩越しに本塁に駆け込むランナーの足元を注視し、3塁走者の右足がホームベースをわずかに越えて土を蹴るのが見えた。「爪先がホームベースの向こうに着いた。踏んでいない」。確信した松谷捕手は、3塁を狙った1塁走者をベースカバーに入って刺し、マウンドに戻ろうとする中村投手に大声で呼び掛けた。「ボールをよこせ」。本塁空過のアピールが球審に認められ、同点の生還は取り消された。「周囲に目を行き届かせるのがキャッチャーの役割。そう思って、日ごろ、見落としがないように寮の掃除にも注意を払ってきたことが、生かせた」と松谷は言った。素晴らしい。

アピールプレイは、走者が進塁または帰塁する際に塁を踏み損ねた(空過した)場合、あるいは飛球が捕らえられた際にタッチアップを正しく行わなかった場合などに起こる。走者が正規に走塁を行っていないことに守備側が気づいた場合、野手はボールを持って、走者の身体または正規の走塁が行われなかった塁に触球し、審判員に分かるように動作や言葉でアピールする。審判員がこのアピールを認めた場合は、その走者はアウトになる。このようなアウトはアピールアウトと呼ばれる。審判員は、走者が正規の走塁を行っているかどうか常に確認する必要がある。しかし、走者が正規の走塁を行っていないことに気づいても、如何なる人に対してもそのことについての確認を求めたり注意を喚起したりしてはならない。守備側からアピールがなく次のプレイが1つでも行われたり、守備側の選手全員がファウルラインを越えたりした場合は、守備側のアピールする権利は失われ、その走塁や打撃は正当化されてしまう。
つまり、ホームインしたときなどに審判が明確に「セーフ!」とジェスチャーしなかった場合、走者は自分が確かにセーフだと思っても、もう一度ベースを踏むかタッチして、審判のコールを確認しなければならない。かかとがかすっていたなどというのは言い訳にならない。走者は明確にベースを踏まなければならない。1、2、3塁でもベースの上をしっかり踏まず、スパイクの横がベースに触れていたような場合、踏んだとは認められないことがある。守る野手はランナーの足がベースを踏んだか、良く見る癖をつけなければならない。

☆ ☆ ☆ 打順間違いのアピールプレイで打者はアウトになるか? ☆ ☆ ☆

打順間違いというのは良くあることです。スコアラーが一番気づきやすいわけですが、スコアブックに気をとられて、ハッと気づいたとき既にプレイが始まっていたということがあります。自軍の打者であれ相手チームの打者であれ、申し出るべきではありますが、よくルールを知っている監督の場合にはわざとアピールしない場合があります。そのほうが有利と判断したのでしょう。展開を見て自軍に不利となったときにはじめてアピールするというケースがあります。また、審判員は、不正位打者が打席に立ったことに気付いても、何人にも注意を喚起してはならないことになっています。このケースは野球規則6.07 打撃順に誤りがあった場合 というところに記載されています。
(a) 打順表に記載されている打者が、その番のときに打たないで、番でない打者(不正位打者)が打撃を完了した(走者となるか、アウトとなった)後、相手方がこの誤りを発見してアピールすれば、正位打者はアウトを宣告される。ただし、不正位打者の打撃完了前ならば、正位打者は、不正位打者の得たストライクおよびボールのカウントを受け継いで、これに代わって打撃につくことはさしつかえない。
(b) 不正位打者が打撃を完了したときに、守備側チームが"投手の投球"前に球審にアピールすれば、球審は、(1)正位打者にアウトを宣告する (2)不正位打者の打球によるものか、または不正位打者が安打、失策、四死球、その他で一塁に進んだことに起因した、すべての進塁及び得点を無効とする。
 注)走者が、不正位打者の打撃中に盗塁、ボーク、暴投、捕逸などで進塁することは、正規の進塁とみなされる。
(c) 不正位打者が打撃を完了した後、"投手の投球"前にアピールがなかった場合には、不正位打者は正位打者として認められ、試合はそのまま続けられる。
(d) @正位打者が、打撃順の誤りを発見されてアウトの宣告を受けた場合には、その正位打者の次の打順の打者が正規の次打者となる A不正位打者が"投手の投球"前にアピールがなかったために、正位打者と認められた場合には、この正位化された不正位打者の次に位する打者が正規の次打者となる。不正位打者の打撃行為が正当化されれば、ただちに、打順はその正位化された不正位打者の次の打者に回ってくる。
【例題検証】打順を次のように仮定して、打順の誤りによって生じる種々の状態を例証してみます。 打順・・・1 2 3 4 5 6 7 8 9 打者・・・A B C D E F G H I
[ケース1] Aの打順にBがバッタースボックスに入って、投球カウントが1-2となったとき、 (a)攻撃側が打順の誤りに気づいた (b)守備側がアピールした
[答] どちらの場合も、Aはカウント1-2を受け継いでBと代わる。このさいアウトはない。
[ケース2] Aの打順にBが打ち、二塁打を放った。この場合、 (a)守備側はただちにアピールした (b)守備側はCに一球が投じられた後アピールした
[答] (a) 正位打者Aはアウトの宣告を受け、Bが正規の次打者となる。 (b) Bはそのまま二塁にとどまり、Cが正規の次打者となる。
[ケース3] ABともに四球、Cはゴロを打ってBをフォースアウトとして、Aを三塁へ進めた後、Dの打順にEが打席に入った。その打撃中に暴投があって、Aは得点し、Cは二塁へ進んだ。Eがゴロを打ってアウトとなり、Cを三塁に進めた。この場合、 (a)守備側はただちにアピールした (b)守備側は、次にバッタースボックスに入ったDへの一球が投じられた後、アピールした
[答] (a) 正位打者Dがアウトの宣告を受け、Eの打撃行為のために三塁に進んだCは二塁へ戻されるが、暴投によるAの得点及びCの二塁への進塁は、Eの打撃行為とは関係なく行なわれた進塁だから有効となる。Eは次打者となって再び打たなければならない (b) Aの得点は認められ、Cは三塁にとどまる。正位化したEの次のFが、正規の次打者となる。
[ケース4] 二死満塁で、Fの打順にGが出て、走者一掃の三塁打を打った。この場合、 (a)守備側はただちにアピールした (b)守備側はHに一球が投じられた後、アピールした。
[答] (a)正位のFはアウトの宣告を受け、得点は全部認められない。Gが次回の第一打者となる (b) Gは三塁にとどまり、三点が記録される。Hが正規の次打者となる。
[ケース5] 二死満塁で、Fの打順にHが出て三塁打し、全走者を得点させ三点を記録し、続いてバッタースボックスに入ったGへの一球が投じられた後、 (a)Hは三塁で投手の送球によりアウトになり、攻守交代となった。 (b)Gが飛球を打ってアウトとなり攻守交代したが、アピールがなく、相手チームが攻撃に移った。この二つの場合では誰が次回の第一打者となるか。
[答] (a) Iである。Gへの一球が投じられたのでHの三塁打は正当化され、Iが正規の次打者となる (b) Hである。相手チームの第一打者への一球が投じられるまでにアピールがなかったので、Gの打撃行為は正当化されるから、Hが正規の次打者となる。
[ケース6] Aの打順にDが出て四球を得た後、Aが打席に入って、一球が投じられた。そのさい、Aへの投球前にアピールがあれば、正位打者のAがアウトの宣告を受けて、Dの四球は取り消され、Bが正規の次打者となるが、すでにAに一球が投じられたために、Dの四球は正当化され、Eが正規の次打者となる。ところが、不正位のAはそのまま打撃を続けてフライアウトとなり、Bが次打席に入ってしまった。この際も、Bに一球が投じられるまでにアピールがあれば、正位打者のEがアウトの宣告を受けて、Fが正規の次打者となるはずだが、またしてもアピールがなく、Bに一球が投じられたので、こんどはAの打撃行為が正当化されて、Bが正規の次打者となった。そのBが四球を得てDを二塁へ進め、次打者のCは飛球を打ってアウトとなった。Dが正規の次打者であるはずだが、二塁走者となっている。このさい、だれが正規の次打者となるか。
[答] Dは打順を誤っているが、すでに正当化され、しかも塁上にいるから、Dを抜かして、Eを正規の次打者とする。

☆ ☆ ☆ グローブを投げた場合は?☆ ☆ ☆

レフト線ギリギリのヒットが打たれた。守備側レフト野手走って追いつかないのでグローブをボールに投げて当ててボールを止めてこれを捕球。走者サードを目指していたのでサードへ送球。サードで走者アウトとなる。この場合のあなたの判定は?
(答)グローブを投げてボールに当たった瞬間にボールデッドとなり、スリーベースが打者に与えられます。道具は大切にしなきゃいけません。
このQ&Aに対して間違いが指摘されました(2008年3月4日)
この場合は、3個の進塁が与えられますが、ボールデッドではありません。ルールブックでは、次のようになっています。

 7.05 次の場合、各走者(打者走者を含む)は、アウトにされるおそれなく進塁することができる。
 (a)略
 (b)略
 (c)三個の塁が与えられる場合 ── 野手が、グラブを故意に投げて、フェアボールに触れさせた場合。
  この際はボールインプレイであるから、打者はアウトを賭して本塁に進んでもよい。
 【注】 ここでいうフェアボールとは、野手がすでに触れていたかどうかを問わない。

☆ ☆ ☆  審判は石ころか☆ ☆ ☆

 よく言われる言葉に『審判は石ころだと考えよう』というものがあります。たとえばランナー2塁のとき投手が牽制球を投げた。牽制に入ったショートがこのボールをグローブの先に当てたが捕りきれず、方向が変わって審判に当たりバックアップに回ったセカンド、センターの思惑とは違う方向へテンテンテン・・・、こういう場合はたまたま石があって送球の方向が変わったのと同じでしょうがないということになっております。ところが例えば左打者の強烈な打球が1塁を襲い、ファーストが捕れず審判に打球が当たった場合はその時点でボールデッドとなり打者にはヒットが与えられます。このように打球に関しては石ころではありません。
[訂正]
実は最近この記述の間違いをお二人の方が指摘してくれました。審判は石ころか?に対し、当初書いた内容に対して審判部から「打球に審判が当たった場合はその時点でボールデッドになるので石ころにはならないよ」、と指摘されたのでホームページを修正したのですが、それに対して「石ころの場合もあるよ」と指摘されたのです。一旦内野手を通過した打球、ないし野手が触った後に審判員に当たった場合はインプレーで続行、石ころと同じということです。1塁にランナーがいて2塁審判がセカンドの前にいたときに打球が当たったらボールデッドになりますが、ファーストが捕れず審判に当たった場合は、一旦内野手を通過しているのでボールデッドにならず、審判は石ころと同じになります。石ころと言うのはチョット失礼ですが・・・

☆ ☆ ☆ インターフェアオブストラクションはどちらも妨害行為だがどう違うのだろう? ☆ ☆ ☆

 INTERFERENCE(インターフェアランス)は打撃妨害、守備妨害をさし、OBSTRUCTION (オブストラクション)は走塁妨害のことで、ボールを持っていない野手、またはボールを処理する行為をしていない野手が、走者の進塁を妨げた場合を言います。英語でインターフェアはじゃますること、オブストラクションは(道を)ふさぐことです。

 たとえばランナーが2塁にいて、打者がショートゴロを打った。走者が3塁へ走り、そのボールを処理しようとしているショートとぶつかった。これは、守備妨害である。故意か否かは問題ではなく、結果として野手を避けなければ守備妨害になります。走者は守備妨害にならないように走るべきであり、守備側の権利をまず優先しています。したがってランナーに打球が当たっても守備妨害になります。ただし審判に打球が当たった場合はその時点でボールデッドとなり打者にはヒットが与えられます。審判は痛いよ(^-^)。審判は石ころだということが言われますがこれについては下記参照ください。

 では、インターフェアがらみでもうひとつ。無死走者3塁で打者が打ったとき、捕球にいったキャッチャーのミットが、パットにふれてしまった。打撃妨害だが、打球はレフトフライになり@タッチアップした3塁走者がホームインしたときAタッチアップした3塁走者がホームでアウトになったときには、どのような判定になるのか?ルールというのは基本的に、不利をこうむったほうが利益を受けるようにできていますから、@のケースではタッチアップからホームインで1点得て1アウトランナー無しを選択してもいいし、打撃妨害を選択して無死1、3塁にしてもいい。その選択権は、攻撃側の監督にあります。では、Aの場合はどうか?もちろんダブルプレーにはなりません。3塁走者がアウトで、打撃妨害を受けた打者が1塁に生きるか?いや、インターフェアを受けた側が不利にならないようにするためには、妨害によるペナルティを得て、無死1、3塁となるのが正解だ。ただしインターフェアがあっても決めつけるのは禁物。インターフェアと判定されずプレーが続行する可能性もあるから、気を抜かずに全力でプレーを続けなければなりません。

 3塁に走者がいて、スクイズまたはホームスチールによって得点しようとしている時に打撃妨害があった場合は、便宜上投手にボークが課せられ、打者は1塁へ進み、3塁走者の生還が認められます。また、この時はボールデッドとなります。
 
ではオブストラクションに関し西部選抜大会での事例。無死2、3塁でサードゴロ、1塁送球を見計らって3塁走者スタート、ボールは1塁から本塁へ転送、捕手が本塁ブロックして主審はアウト!をコール、そのままプレイは続行されました。しかし本部席からは「あれはオブストラクションだな」というつぶやきがもれ聞こえました。審判を背にした捕手が捕球前に完全に本塁を隠してブロックしていたので3塁走者としては滑りこんだが本塁に届かなかったわけで、これは故意の走塁妨害にあたると考えられます。ただしあらかじめ本塁を隠していない状態で、まさに1塁からの送球を捕球寸前に体を本塁前に移動して捕球した場合にはオブストラクションにはならないので、審判の判定は微妙な判断が必要になりますし、審判の見る位置も重要な要素となります。

 打球が転がったあるいはフライになったとき野手と走者がぶつかった場合などは、インターフェアになる場合もオブストラクションになる場合もあります。普通守る側も必死に打球に追い付こうとしますし、走者は必死に次の塁をめざそうとします。走者は野手を避けなければならないとは言っても、捕れない打球を追った野手とぶつかった場合などは走塁妨害になります。審判が野手の動きを見て判断を下します。

☆ ☆ ☆  打球が走者に触れた場合 ☆ ☆ ☆

 2007年11月の新人戦の試合で、1死2、3塁の場面で打球がサードゴロ、ところがこれをサード捕れず2塁ランナーが打球に当たり、ボールが3塁外のフェアゾーンの外へ、守備妨害で走者アウト、サードランナーホームイン認められず走者を戻して試合続行、打者がうちとられてゲームセットということがありました。試合続行の前に一悶着あり、攻撃側はサードがボールに触れて打球のコースが変わったために後ろを走る走者に当たったのだからインターフェアにはならないのではないかと抗議したが連盟審判4人で協議の結果認められなかったというケースがありました。
これを検証してみました。公認野球規則によりますと、
7.09 次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる、という項で、
(j)走者が打球を処理しようとしている野手を避けなかったか、あるいは送球を故意に妨げた場合には守備妨害になります。今回のケースは2塁走者が3塁手の後ろを走行していてボールを蹴飛ばしてしまいました。したがって少なくとも3塁手に対するインターフェアにはなりません。前進守備の場合には良くあることです。
次の(k)では
野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者に触れた場合には守備妨害になります。すなわちサードがボールに触れていなかったら走者のインターフェアになるように思われます。
ただし、走者がフェアボールに触れても、
 (1) いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合
 (2) 一内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がない場合には、審判員は走者が打球に触れたという理由でアウトを宣告してはならない。
 しかし、内野手が守備する機会を失った打球(内野手に触れたかどうかを問わない)でも、走者が故意にその打球をけったと審判員が認めれば、その走者は、妨害(インターフェア)をしたという理由でアウトの宣告を受けなければならない

と規定されています。野球は守備優先の原則があり、守備を妨害したとみなされれば、2塁走者に打球が当った時点でボールデッドとなり、走者はアウトになり、打者にはヒットが与えられます。既に3塁走者が本塁を駆け抜けていても戻されて、2死1、3塁から続行です。このときの事例から離れて、例えば三遊間真っ二つの打球に走者が触れた場合、ランナーが故意に打球に触れたと審判が判断しなければインプレーで、2塁ランナーはアウトになりません。このときのケースでは、2塁走者がフェア地域で打球に触れたには違いありませんが、(1)のケースで3塁手がいったんボールに触れていれば、その後で走者が打球に当たった場合はインターフェアではなく、プレーは続行されますので、その後走者に当ったボールがボールデッドになった時点で走者が1個の安全進塁権を与えられます。打者にはヒットが与えられ1塁に生きます。3塁走者はホームイン、2塁走者がこのとき既に3塁を回っていればホームインで2点入ります。このときの判定はインターフェアかどうかで勝敗が分かれる場面でした。サードがボールに触れたかどうかで天国と地獄でした。攻撃側が抗議した気持ちは良くわかりました。ただ審判は3塁手がボールに触れていないと判定しました。すると(2)が適用されるとすると、3塁手の後ろにショートが回り込んでいて打球を捕ろうとしていたらインターフェア、そうでなければ走者はアウトにならず試合続行です。走者が故意に打球を蹴った場合はインターフェアです。したがって審判は遊撃手の守備機会があったのでインターフェアと判定したわけです。ただ明らかにショートが捕るのは無理、レフトしか守備機会がなかったのであればインターフェアにはならなかったわけです。
上の「審判は石ころか?」というところでも同じような事例に触れました。審判員ではなく走者に当たった場合も、インターフェアになるか否かは、一旦内野手を通過した、ないし野手が触った後かどうかで変わりますので、走者に当たった=守備妨害という観念は除外しなければなりません。
インターフェアになるかどうかの審判の判断で難しいのは、公認野球規則7.09(k)に書かれていることで、野手のせいでランナーがボールに当ったという場合はセーフということです。明らかに外野へのヒットの打球に当ってもインターフェアにはならず、内野手に触れた後の打球に当ったり、内野手がトンネルしたり、すぐ脇のボールで本来捕球できたはずなのに通過した場合にもインターフェアにはならないと言うことです。

☆ ☆ ☆  投手交代のルールについて  ☆ ☆ ☆

 第8回東入間低学年大会の試合で投手交代について審判協議の場面がありました。一旦投手が野手に退き、代わった投手が打者を処理した後、再びマウンドに戻れるか?というものです。主審は審判を集めて協議し、本部席にも相談がありましたが、本部では以前阪神タイガースの遠山の例もあり、1ポイントで1塁手を務め、ふたたびマウンドに戻るパターンを見てもOKの意見が多かったものの、ルールブックを見てもそのものズバリの記述は無く、結局交代無しで続行しました。正解は「投手が一人以上の打者をセーフでもアウトでも処理すれば責任を果たしたことになる」ので、同じイニングであろうとも再びマウンドに戻れます。それならば打者毎に何度も同じピッチャーが出てきて良いかというとそうは行きません。公認野球規則3.03の原注「同一イニングでは、投手が1度ある守備位置についたら、再び投手になる以外他の守備位置に移ることはできないし、投手に戻ってから投手以外の守備位置に移ることもできない」となっています。したがって同じ回の中で一旦別の野手ポジションに退いた投手が再びマウンドに上がって、また投手交代をベンチが申し出た場合、この投手にはもはやベンチしか行く場所がありません。ただし同じイニングに2回ベンチからタイムがかかった場合には投手は交代しなければならず、その投手は同じイニングにはマウンドに戻れません。また交代した投手が交代したときの打者に対して投球を完結する前に別の投手に交代することはできません。これはプロ野球でも以前事例があり、投手交代が認められなかったことがあります。

☆ ☆ ☆ ピンチヒッター:代打…なぜチャンスヒッターと言わないのだろう?同様にピンチランナー:代走も? ☆ ☆ ☆

 これすなわち「ピンチ」という言葉が一般に野球では「危機的状況」のことを指すので「ピンチに出てくる打者、アレ〜チャンスなのに?」という疑問です。思うに言葉はピンチでも意味は工具の「ペンチ」、すなわち「つまむ」ということでしょう。洗濯バサミをピンチと言うのはこの意味です。ペンチは日本語になって訛っているだけで同じ意味だと思います。すなわちこの場面で一番確率の良い打者、相手投手や打者の勝負強さなどを勘案してベンチからヒョイとつまみ出す打者のことを言うのだと解釈できます。

☆ ☆ ☆ 振り逃げ振らなくたって逃げられる? ☆ ☆ ☆

  スリーストライク目を捕手が正規に捕球できなかった場合には打者はアウトにならないので、この打者をアウトにするには、打者にタッチするか、1塁に送球しなければなりません。これより以前に、打者が1塁に行けばセーフとなります。ただし記録上は三振です。ただし振り逃げができるのは下記のケースのみ。
 @無死または1死で、1塁に走者がいない時。
 A2死の時(走者の有無は関係なし)。
 つまり、捕手が故意に落球することで併殺が取れるケースでは、振り逃げはできないということです。また「スリーストライク目を捕手が正規に捕球できなかった」ということは、打者がバットを振ったかどうかは関係ありません。振り逃げという俗称に惑わされて誤解している人は今すぐ考えを変えてください(^-^)。

 ところで2死満塁で振り逃げした場合、ボールを拾った捕手が本塁を踏めば3塁走者をアウトにできるのか?という疑問が出ますね?正解は「アウトにできる」です。
 「正規の捕球」とは、投球が地面に触れる前にミットか手で確実に掴むことですから、
 @ワンバウンドの投球を空振りし、それを捕手がミットで捕った場合
 A投球が捕手のユニフォーム、マスク、プロテクターなどの用具にはさまった場合
にも振り逃げが可能となります。もし1塁に走者がいないときや2アウトのとき、キャッチャーが口、喉、脇、腹とか股で捕球または落球したら1塁へ一目散に逃げなさい(^-^)

☆ ☆ ☆ インフィールドフライとは? ☆ ☆ ☆

 塁が詰まっている時に内野にフライが上がった場合は、インフィールドフライが宣告されて、捕球したか落球したかによらず打者はアウトとなります。故意に落球して併殺を狙えないようにしているわけです。ただしこれは難しいので整理してみましょう。

 @インフィールドフライになる場合とは?

   ・無死または1死で、走者が1・2塁または満塁の時(1塁および1・3塁は適用外)。
   ・内野手が普通の守備行為をすれば捕球できる飛球(ただしバントとライナーは適用外)。

 巨人の桑田のようなうまい選手は小飛球をダッシュ良く追い付いてわざとショートバウンドで捕球して併殺をとることがありました。こういう場合と「故意落球」と判定される場合と両方ありますので要注意です。1塁に走者がいるときにフェアのフライまたはライナーをわざと落球した時は故意落球となります。一度地面に触れたものを捕球するのはOKです。

 Aインフィールドフライはインプレイ(ボールデッドではない)…内野手が捕球したら帰塁の義務が生じるが、落球したら進塁して良い。
 Bインフィールドフライと宣告された打球を野手が捕れないまたは捕らないままフェアグランドから転がってファウルになったら?…ただのファウルです(^-^)

 C逆にインフィールドフライと宣告された打球がファウルグランドから転がってフェアになった場合は?…ただのインフィールドフライです(^-^)

ただし、あくまで主審が前に進み出て「インフィールドフライ!」と宣告した場合ですから、選手が勝手に「インフィールドフライ!」と叫んでもインフィールドフライにはなりませんよ。

特にスコアラーの方に知って頂きたいことは別にまとめました → こちら知 っ 得2)をご覧下さい。

inserted by FC2 system