埼玉県東入間学童野球連盟

知 っ 得

少年野球のルールは知っているようでイザとなると判断に悩むこともあります。実際の例からピックアップしてみましょう。

また「こんな例があるよ」と教えてくれる方、メール下さい → メール

ただし、「こんな場合はどうなの?」というお問合せには答えられません。「歩くルールブック」ではないので(^-^)

走者の生還が認められるかどうか?   ベース踏んでいないというアピールプレイで走者はアウトになるか?   「第三アウトの置き換え」が認められる?   打順間違いのアピールプレイ   グローブを投げた場合は?   審判は石ころか?   インターフェアとオブストラクションはどちらも妨害行為だがどう違うのだろう?   2013年からアマチュア内規に危険防止ルール追加   打球が走者に触れた場合   投手交代のルールについて   ピンチヒッター:代打、ピンチランナー:代走も何故ピンチ?   振り逃げ…振らなくたって逃げられる?   インフィールドフライとは?   テイク1、2ベースとは?  反則打球とは?   スリーフットレーンとスリーフィートライン  

公認野球規則に関して大変有難いホームページをご紹介します−−−>野球規則


   全軟連の適用ルール
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特にスコアラーの方に知って頂きたいことは別にまとめました → こちら知っ得2)をご覧下さい。

☆ ☆ ☆ 走者の生還が認められるかどうか? ☆ ☆ ☆

2死走者3塁のケースでバッター空振りした。この球を捕手が右へ大きく逸らし、打者はこれを見て1塁へ走った。サードランナーは猛然と走りホームイン、捕手は球を拾って1塁送球、間に合ってアウト。さてこの場合サードランナーの生還は認められるか?@パスボールの間にホームインしたのだから得点になるA振り逃げアウトだから打者走者は三振アウトで得点は認められない、さてどちらでしょう?答えはAです。これに限らず走者封殺の場合は生還認められず、タッチプレイの場合はタッチアウトになる前にホームインしたら得点になります。したがって振り逃げは一塁封殺なので得点にはなりません。2死で挟殺プレイの間にホームインした場合は、ランナーがタッチアウトになっても得点になります。

別の例ですが2死1、2塁でバッターが左中間へ打った、2塁ランナーホームイン、1塁ランナー3塁へ、打者もセカンド到達の2塁打、このとき2塁手がボールを受けてセカンドベースを踏み、審判に3塁ランナーが2塁を踏んでいないとアピールして審判これを認めて3塁ランナーはアウト、このとき既にホームインしたランナーの得点は?これも認められません。封殺プレイとなるからです。


☆ ☆ ☆ ベース踏んでいないというアピールプレイ ☆ ☆ ☆

2012年第84回センバツ高校野球第10日:4月1日第2試合=準々決勝、関東一(東京)−横浜(神奈川)戦で、横浜は2点を追う5回1死2、3塁、適時内野安打で1点取り、なお1、3塁でセーフティースクイズバント(記録は内野安打)、3塁走者がホームインしたかに見えた・・・右写真。1塁送球を指示して、本塁前方に立った関東一の捕手・松谷は、左の肩越しに本塁に駆け込むランナーの足元を注視し、3塁走者の右足がホームベースをわずかに越えて土を蹴るのが見えた。「爪先がホームベースの向こうに着いた。踏んでいない」。確信した松谷捕手は、3塁を狙った1塁走者をベースカバーに入って刺し、マウンドに戻ろうとする中村投手に大声で呼び掛けた。「ボールをよこせ」。本塁空過のアピールが球審に認められ、同点の生還は取り消された。「周囲に目を行き届かせるのがキャッチャーの役割。そう思って、日ごろ、見落としがないように寮の掃除にも注意を払ってきたことが、生かせた」と松谷は言った。素晴らしい。

アピールプレイは、走者が進塁または帰塁する際に塁を踏み損ねた(空過した)場合、あるいは飛球が捕らえられた際にタッチアップを正しく行わなかった場合などに起こる。走者が正規に走塁を行っていないことに守備側が気づいた場合、野手はボールを持って、走者の身体または正規の走塁が行われなかった塁に触球し、審判員に分かるように動作や言葉でアピールする。審判員がこのアピールを認めた場合は、その走者はアウトになる。このようなアウトはアピールアウトと呼ばれる。審判員は、走者が正規の走塁を行っているかどうか常に確認する必要がある。しかし、走者が正規の走塁を行っていないことに気づいても、如何なる人に対してもそのことについての確認を求めたり注意を喚起したりしてはならない。守備側からアピールがなく次のプレイが1つでも行われたり、守備側の選手全員がファウルラインを越えたりした場合は、守備側のアピールする権利は失われ、その走塁や打撃は正当化されてしまう。
つまり、ホームインしたときなどに審判が明確に「セーフ!」とジェスチャーしなかった場合、走者は自分が確かにセーフだと思っても、もう一度ベースを踏むかタッチして、審判のコールを確認しなければならない。かかとがかすっていたなどというのは言い訳にならない。走者は明確にベースを踏まなければならない。1、2、3塁でもベースの上をしっかり踏まず、スパイクの横がベースに触れていたような場合、踏んだとは認められないことがある。守る野手はランナーの足がベースを踏んだか、良く見る癖をつけなければならない。


☆ ☆ ☆ 第三アウトの置き換え」が認められる? ☆ ☆ ☆

2016年4月9日の第20回富士見市親善学童野球大会準決勝大井ウエスト対新所沢ライノーズ戦でのことです。タイブレーク表ウエストの攻撃、無死満塁7番打者からプレイ、スクイズ成功で1点入り、1死2、3塁から8番打者もスクイズしてピッチャー捕ってキャッチャーへ送球しましたがポロリ、2点目入ってなお1死1、3塁から2盗してまたも1死2、3塁の場面、9番打者の打球はセンター右へ、抜けたと思って2、3塁のランナーはスタート、しかしセンターが地面に落ちる前にナイスキャッチ、3塁ランナーは一心不乱に走って本塁を踏みました、ウエストベンチは「何してる、戻れ!」と絶叫しましたが本人はベンチへ戻ってきました。3塁手前まで来ていた2塁ランナーは、3塁コーチャーに言われて2塁へ戻ろうとしました。センターは捕球してから、悠然と2塁へ送球して、2塁ランナーが戻る前に、ショートがボールを受けて2塁ベースを踏み、スリーアウト、チェンジ、攻撃側も守備側もベンチへ戻りました。しかし、主審は本部席とも話して3塁ランナーの生還を告げ、この回3点としました。この打球は1死2、3塁ですからセンターが捕球した時点で2アウト、2塁送球してランナーが戻れず3アウトですから、封殺プレーではないので、2塁で3アウトになる前にホームインした3塁ランナーの得点が認められたのだろうと考えましたが、ある人は走者がリタッチできなかったアウトだから、得点は認められないはずだと言います。東入間学童野球連盟の某審判員(富士見市)が説明してくれました。
それによると、公認野球規則7.10がこの場合の判断材料だと言うのです。これはランナーのアピールアウトに関する規則です。下記のように書いてあります。
次の場合、アピールがあれば、走者はアウトとなる。
(a) 飛球が捕えられた後、走者が再度の触塁(リタッチ)を果たす前に、身体あるいはその塁に触球された場合。
【原注】 ここでいう"リタッチ"とは、捕球後、塁に触れた状態から次塁へスタートすることをいう。
・従って、塁の後方からスタートして、走りながら塁に触れて次塁へ進もうとするいわゆるフライングスタートは、正規なリタッチの方法ではない。
・本条規定のアピールは、投手が打者へ次の一球を投じるまで、または、たとえ投球しなくてもその前にプレイをしたりプレイを企てるまでに行なわなければならない。
・イニングの表または裏が終わったときのアピールは、守備側チームのプレーヤーが競技場を去るまでに行なわなければならない。
・第三アウトが成立した後、ほかにアピールがあり、審判員が、そのアピールを支持した場合には、そのアピールアウトが、そのイニングにおける第三アウトとなる。
・また、第三アウトがアピールによって成立した後でも、守備側チームは、このアウトよりもほかに有利なアピールプレイがあれば、その有利となるアピールアウトを選んで、先の第三アウトと置きかえることができる
・"守備側チームのプレーヤーが競技場を去る"とあるのは、投手および内野手が、ベンチまたはクラブハウスに向かうために、フェア地域を離れたことを意味する。
【7.10原注】 アピールするときに、投手がボークをした場合には、その消滅の基準となるプレイとみなされる。
 アピールは言葉で表現されるか、審判員にアピールとわかる動作によって、その意図が明らかにされなければならない。プレーヤーがボールを手にして塁に何げなく立っても、アピールをしたことにはならない。アピールが行なわれているときは、ボールデッドではない。
【注二】 攻守交代の場合と試合終了の場合との区別なく、いずれの場合でも投手および内野手が、フェア地域を離れたときに、アピール権が消滅することとする。
 アマチュア野球では、試合終了の場合に限って、両チームが本塁に整列したとき、アピール権は消滅することとする。

 すなわち、タッチアップの際の離塁が早かったかどうかはアピールプレイですので、アピールがなければ得点は認められます。
ホームインを認めさせないためには、ベンチに帰ろうとフェアゾーンを越す前に3塁ベースに触球してアピールする必要があった、ということです。もし守備側が、2塁で第三アウトをとったが、待てよ、3塁ランナーの生還を認められるとマズイと気付いて、3塁ベースに触球してアピールすれば得点は認められません。これは第四アウトであり、「第三アウトの置き換え」が認められるのです。
 ***** 高校野球でもたて続けに同じ事例が発生 *****
第94回全国高等学校野球選手権大会で、これと同じケースがあったそうです。2012年8月13日甲子園球場第二試合:済々黌高校(熊本)対鳴門高校(徳島)戦の7回裏において、野球漫画ドカベンに登場したルールブックの盲点が、ほぼそのままの形で再現されたのだそうです。これにより極めて稀な第4アウトの不成立による得点が、その前年の第83回選抜高等学校野球大会に続いて、2年連続で発生したのです。7回裏の済々黌の攻撃、1死1、3塁で打順は2番に回り、カウント2ボール1ストライクから一走とのエンドランを敢行してファウル。続く5球目も再び一走とのエンドランを試みて、これがショートライナーとなりました。この打球を好捕した遊撃手は、その後ゆっくり1塁へ送球し、スタートを切っていた1塁走者は帰塁できずアウトになりました。しかしこのとき遊撃手からの送球が1塁手に渡るより前に、3塁走者は本塁へ突入して本塁ベースを踏んでいました。ドカベンの愛読者なら“三塁走者アウトの置き換えのアピールをしなければ、得点が認められるぞ・・・?”と思った場面です。守っていた鳴門の選手たちは、誰も審判に声をかけることもなくベンチへ引き揚げてきました。一旦はスコアボード7回裏に0点が表示されましたが、主審が本塁を指差して3塁走者生還を認め、スコアボードに1点が表示されたのです。そして、主審がマイクを持って得点を認める旨の説明を行いました。
 実はこの得点には伏線がありました。この試合の5回裏の済々黌の攻撃で、5回裏1死1、3塁となって打順が3番に回った場面の初球にエンドランを敢行してショートライナーとなり、遊撃手から1塁に転送されて1塁走者が戻れず併殺でチェンジになる場面がありました。このとき3塁ランナーはリタッチせず本塁へ向かって走り、遊撃手からの送球が1塁手に渡るのとほぼ同時に3塁走者が本塁を踏みましたが、生還は認められませんでした。済々黌の選手は主審に対して、アピールがないので3塁走者の得点が認められないのかと確認をしましたが、:主審の判断は送球のほうが先に1塁手に到達したため得点は認められないとの見解だったようです。相手はこのルールを知らないのではないかと確信して、済々黌側は7回裏に同じことを敢行したのです。
 済々黌はこのような状況でアピールがなければ得点が認められることを想定して、3塁走者がわざとリタッチせず本塁へ突入するという練習をしていたのだそうです。スゴイ話ですね。ドカベンのルールブックの盲点を知っていたわけです。
 2011年の第83回選抜高等学校野球大会2回戦・履正社(大阪)対九州学院(熊本)でも同じようなプレーがあり、九州学院が得点しました。同じ熊本県の済々黌は当然この試合を見ていたはずで、アピールが無ければ得点が認められることを知っていたのでしょう。
 ***** 『ドカベン』で描かれた「ルールブックの盲点の1点」 *****
水島新司の野球漫画『ドカベン』単行本35巻(文庫版では23巻)に「ルールブックの盲点の1点」と描かれたエピソードとはどういうものでしょう?下記紹介します。
夏の甲子園・神奈川県予選大会三回戦の、主人公達の明訓高校と好投手・不知火守を擁する白新高校との試合です。試合は0-0のまま延長戦に突入、10回表、明訓高校の攻撃、1死満塁で打者は微笑三太郎です。微笑はスクイズしましたが、投手前への小フライとなり、白新の投手・不知火がこれを飛びついて捕球して、微笑はアウトで2アウトとなりました。スタートを切っていた3塁走者・岩鬼正美はそのまま走り続け、リタッチしないまま本塁に滑り込みました。1塁走者の山田太郎は大きく離塁しており、不知火は迷わず1塁へ送球し、1塁手が一塁に触球し、山田はアウトでダブルプレイが成立しました。第3アウトが宣告されたので、白新高校ナインは全員ベンチに引き揚げました。このとき、第3アウトはフォースアウトではないため、第3アウト成立以前に成立した得点は有効です。岩鬼は第3アウト成立前に本塁に到達しているので、この走塁による得点は認められます。ただし、岩鬼は3塁へのリタッチを行っていないため、白新高校側は第3アウト成立後であっても審判員に対して岩鬼の離塁が早かったことをアピールし、岩鬼をアピールアウトにして第3アウトの置き換えを行うことで岩鬼の得点を無効にすることができました。しかし、得点が認められることに気付かなかった白新高校はこれを行わず、更に投手と内野手全員がファウルラインを越えてベンチへ引き揚げてしまったことでアピール権を喪失してしまったのです。よって、岩鬼の得点は認められ、明訓高校に1点が入りました。なお、試合はこの1点を守った明訓高校が1ー0で勝利しました

☆ ☆ ☆ 打順間違いのアピールプレイで打者はアウトになるか? ☆ ☆ ☆

打順間違いというのは良くあることです。スコアラーが一番気づきやすいわけですが、スコアブックに気をとられて、ハッと気づいたとき既にプレイが始まっていたということがあります。自軍の打者であれ相手チームの打者であれ、申し出るべきではありますが、よくルールを知っている監督の場合にはわざとアピールしない場合があります。そのほうが有利と判断したのでしょう。展開を見て自軍に不利となったときにはじめてアピールするというケースがあります。また、審判員は、不正位打者が打席に立ったことに気付いても、何人にも注意を喚起してはならないことになっています。このケースは野球規則6.07 打撃順に誤りがあった場合 というところに記載されています。
(a) 打順表に記載されている打者が、その番のときに打たないで、番でない打者(不正位打者)が打撃を完了した(走者となるか、アウトとなった)後、相手方がこの誤りを発見してアピールすれば、正位打者はアウトを宣告される。ただし、不正位打者の打撃完了前ならば、正位打者は、不正位打者の得たストライクおよびボールのカウントを受け継いで、これに代わって打撃につくことはさしつかえない。
(b) 不正位打者が打撃を完了したときに、守備側チームが"投手の投球"前に球審にアピールすれば、球審は、(1)正位打者にアウトを宣告する (2)不正位打者の打球によるものか、または不正位打者が安打、失策、四死球、その他で一塁に進んだことに起因した、すべての進塁及び得点を無効とする。
 注)走者が、不正位打者の打撃中に盗塁、ボーク、暴投、捕逸などで進塁することは、正規の進塁とみなされる。
(c) 不正位打者が打撃を完了した後、"投手の投球"前にアピールがなかった場合には、不正位打者は正位打者として認められ、試合はそのまま続けられる。
(d) @正位打者が、打撃順の誤りを発見されてアウトの宣告を受けた場合には、その正位打者の次の打順の打者が正規の次打者となる A不正位打者が"投手の投球"前にアピールがなかったために、正位打者と認められた場合には、この正位化された不正位打者の次に位する打者が正規の次打者となる。不正位打者の打撃行為が正当化されれば、ただちに、打順はその正位化された不正位打者の次の打者に回ってくる。
【例題検証】打順を次のように仮定して、打順の誤りによって生じる種々の状態を例証してみます。 打順・・・1 2 3 4 5 6 7 8 9 打者・・・A B C D E F G H I
[ケース1] Aの打順にBがバッタースボックスに入って、投球カウントが1-2となったとき、 (a)攻撃側が打順の誤りに気づいた (b)守備側がアピールした
[答] どちらの場合も、Aはカウント1-2を受け継いでBと代わる。このさいアウトはない。
[ケース2] Aの打順にBが打ち、二塁打を放った。この場合、 (a)守備側はただちにアピールした (b)守備側はCに一球が投じられた後アピールした
[答] (a) 正位打者Aはアウトの宣告を受け、Bが正規の次打者となる。 (b) Bはそのまま二塁にとどまり、Cが正規の次打者となる。
[ケース3] ABともに四球、Cはゴロを打ってBをフォースアウトとして、Aを三塁へ進めた後、Dの打順にEが打席に入った。その打撃中に暴投があって、Aは得点し、Cは二塁へ進んだ。Eがゴロを打ってアウトとなり、Cを三塁に進めた。この場合、 (a)守備側はただちにアピールした (b)守備側は、次にバッタースボックスに入ったDへの一球が投じられた後、アピールした
[答] (a) 正位打者Dがアウトの宣告を受け、Eの打撃行為のために三塁に進んだCは二塁へ戻されるが、暴投によるAの得点及びCの二塁への進塁は、Eの打撃行為とは関係なく行なわれた進塁だから有効となる。Eは次打者となって再び打たなければならない (b) Aの得点は認められ、Cは三塁にとどまる。正位化したEの次のFが、正規の次打者となる。
[ケース4] 二死満塁で、Fの打順にGが出て、走者一掃の三塁打を打った。この場合、 (a)守備側はただちにアピールした (b)守備側はHに一球が投じられた後、アピールした。
[答] (a)正位のFはアウトの宣告を受け、得点は全部認められない。Gが次回の第一打者となる (b) Gは三塁にとどまり、三点が記録される。Hが正規の次打者となる。
[ケース5] 二死満塁で、Fの打順にHが出て三塁打し、全走者を得点させ三点を記録し、続いてバッタースボックスに入ったGへの一球が投じられた後、 (a)Hは三塁で投手の送球によりアウトになり、攻守交代となった。 (b)Gが飛球を打ってアウトとなり攻守交代したが、アピールがなく、相手チームが攻撃に移った。この二つの場合では誰が次回の第一打者となるか。
[答] (a) Iである。Gへの一球が投じられたのでHの三塁打は正当化され、Iが正規の次打者となる (b) Hである。相手チームの第一打者への一球が投じられるまでにアピールがなかったので、Gの打撃行為は正当化されるから、Hが正規の次打者となる。
[ケース6] Aの打順にDが出て四球を得た後、Aが打席に入って、一球が投じられた。そのさい、Aへの投球前にアピールがあれば、正位打者のAがアウトの宣告を受けて、Dの四球は取り消され、Bが正規の次打者となるが、すでにAに一球が投じられたために、Dの四球は正当化され、Eが正規の次打者となる。ところが、不正位のAはそのまま打撃を続けてフライアウトとなり、Bが次打席に入ってしまった。この際も、Bに一球が投じられるまでにアピールがあれば、正位打者のEがアウトの宣告を受けて、Fが正規の次打者となるはずだが、またしてもアピールがなく、Bに一球が投じられたので、こんどはAの打撃行為が正当化されて、Bが正規の次打者となった。そのBが四球を得てDを二塁へ進め、次打者のCは飛球を打ってアウトとなった。Dが正規の次打者であるはずだが、二塁走者となっている。このさい、だれが正規の次打者となるか。
[答] Dは打順を誤っているが、すでに正当化され、しかも塁上にいるから、Dを抜かして、Eを正規の次打者とする。


☆ ☆ ☆ グローブを投げた場合は?☆ ☆ ☆

レフト線ギリギリのヒットが打たれた。守備側レフト野手走って追いつかないのでグローブをボールに投げて当ててボールを止めてこれを捕球。走者サードを目指していたのでサードへ送球。サードで走者アウトとなる。この場合のあなたの判定は?
(答)グローブを投げてボールに当たった瞬間にボールデッドとなり、スリーベースが打者に与えられます。道具は大切にしなきゃいけません。
このQ&Aに対して間違いが指摘されました(2008年3月4日)
この場合は、3個の進塁が与えられますが、ボールデッドではありません。ルールブックでは、次のようになっています。

 7.05 次の場合、各走者(打者走者を含む)は、アウトにされるおそれなく進塁することができる。
 (a)略
 (b)略
 (c)三個の塁が与えられる場合 ── 野手が、グラブを故意に投げて、フェアボールに触れさせた場合。
  この際はボールインプレイであるから、打者はアウトを賭して本塁に進んでもよい。
 【注】 ここでいうフェアボールとは、野手がすでに触れていたかどうかを問わない。

☆ ☆ ☆  審判は石ころか☆ ☆ ☆

 よく言われる言葉に『審判は石ころだと考えよう』というものがあります。たとえばランナー2塁のとき投手が牽制球を投げた。牽制に入ったショートがこのボールをグローブの先に当てたが捕りきれず、方向が変わって審判に当たりバックアップに回ったセカンド、センターの思惑とは違う方向へテンテンテン・・・、こういう場合はたまたま石があって送球の方向が変わったのと同じでしょうがないということになっております。ところが例えば左打者の強烈な打球が1塁を襲い、ファーストが捕れず審判に打球が当たった場合はその時点でボールデッドとなり打者にはヒットが与えられます。このように打球に関しては石ころではありません。
[訂正]
実は最近この記述の間違いをお二人の方が指摘してくれました。審判は石ころか?に対し、当初書いた内容に対して審判部から「打球に審判が当たった場合はその時点でボールデッドになるので石ころにはならないよ」、と指摘されたのでホームページを修正したのですが、それに対して「石ころの場合もあるよ」と指摘されたのです。一旦内野手を通過した打球、ないし野手が触った後に審判員に当たった場合はインプレーで続行、石ころと同じということです。1塁にランナーがいて2塁審判がセカンドの前にいたときに打球が当たったらボールデッドになりますが、ファーストが捕れず審判に当たった場合は、一旦内野手を通過しているのでボールデッドにならず、審判は石ころと同じになります。石ころと言うのはチョット失礼ですが・・・


☆ ☆ ☆ インターフェアオブストラクションはどちらも妨害行為だがどう違うのだろう? ☆ ☆ ☆

 INTERFERENCE(インターフェアランス)は打撃妨害、守備妨害をさし、OBSTRUCTION (オブストラクション)は走塁妨害のことで、ボールを持っていない野手、またはボールを処理する行為をしていない野手が、走者の進塁を妨げた場合を言います。英語でインターフェアはじゃますること、オブストラクションは(道を)ふさぐことです。

 たとえばランナーが2塁にいて、打者がショートゴロを打った。走者が3塁へ走り、そのボールを処理しようとしているショートとぶつかった。これは、守備妨害です。故意か否かは問題ではなく、結果として野手を避けなければ守備妨害になります。走者は守備妨害にならないように走るべきであり、守備側の権利をまず優先しています。したがってランナーに打球が当たっても守備妨害になります。ただし審判に打球が当たった場合はその時点でボールデッドとなり打者にはヒットが与えられます。審判は痛いよ(^-^)。審判は石ころだということが言われますがこれについては下記参照ください。

 インターフェアがらみでもうひとつ。無死走者3塁で打者が打ったとき、捕球にいったキャッチャーのミットが、パットにふれてしまった。打撃妨害だが、打球はレフトフライになり@タッチアップした3塁走者がホームインしたときAタッチアップした3塁走者がホームでアウトになったときには、どのような判定になるのか?ルールというのは基本的に、不利をこうむったほうが利益を受けるようにできていますから、@のケースではタッチアップからホームインで1点得て1アウトランナー無しを選択してもいいし、打撃妨害を選択して無死1、3塁にしてもいい。その選択権は、攻撃側の監督にあります。では、Aの場合はどうか?もちろんダブルプレーにはなりません。3塁走者がアウトで、打撃妨害を受けた打者が1塁に生きるか?いや、インターフェアを受けた側が不利にならないようにするためには、妨害によるペナルティを得て、無死1、3塁となるのが正解です。ただしインターフェアがあっても決めつけるのは禁物。インターフェアと判定されずプレーが続行する可能性もありますから、気を抜かずに全力でプレーを続けなければなりません。

 3塁に走者がいて、スクイズまたはホームスチールによって得点しようとしている時に打撃妨害があった場合は、便宜上投手にボークが課せられ、打者は1塁へ進み、3塁走者の生還が認められます。また、この時はボールデッドとなります。
 
ではオブストラクションに関し西部選抜大会での事例。無死2、3塁でサードゴロ、1塁送球を見計らって3塁走者スタート、ボールは1塁から本塁へ転送、捕手が本塁ブロックして主審はアウト!をコール、そのままプレイは続行されました。しかし本部席からは「あれはオブストラクションだな」というつぶやきがもれ聞こえました。審判を背にした捕手が捕球前に完全に本塁を隠してブロックしていたので3塁走者としては滑りこんだが本塁に届かなかったわけで、これは故意の走塁妨害にあたると考えられます。つまりボールを持っていないのに走路妨害した、ということです。ただしあらかじめ本塁を隠していない状態で、まさに1塁からの送球を捕球寸前に体を本塁前に移動して捕球した場合にはオブストラクションにはならないので、審判の判定は微妙な判断が必要になりますし、審判の見る位置も重要な要素となります。一般的に野球のルールは守備側を優先しますので、こうした本塁でのクロスプレーは、捕手がボールを持っていた場合にはオブストラクションにはならないのが一般的です。

 打球が転がったあるいはフライになったとき野手と走者がぶつかった場合などは、インターフェアになる場合もオブストラクションになる場合もあります。普通守る側も必死に打球に追い付こうとしますし、走者は必死に次の塁をめざそうとします。走者は野手を避けなければならないとは言っても、捕れない打球を追った野手とぶつかった場合などは走塁妨害になります。審判が野手の動きを見て判断を下します。

2013年〜アマチュア内規に危険防止ルール追加

大阪桐蔭走者の峯本が神山捕手に体当たり、落球

第85回選抜高校野球大会第9日、大阪桐蔭−県岐阜商戦で、9回裏に2死1、2塁から福森の中前打で大阪桐蔭の2塁走者峯本がホームで待ち構える神山捕手に激突して吹っ飛ばしたプレーで捕手は落球しましたが、主審は守備妨害を宣告してランナーアウト、大阪桐蔭の負けが宣告されました。大阪桐蔭の西谷浩一監督は高野連から厳重注意処分を受けました。
 日本アマチュア野球規則委は選手の安全を確保する目的で、2013年2月の改正でアマチュア内規に危険防止ルールを追加したばかりです。本大会ではこの試合以外にもラフプレーで注意処分を受けた高校が発生しました。審判が乱暴な接触を故意とみなした場合は「たとえ野手がその接触によって落球しても走者にはアウトが宣告される」と明記されました。これによって、
ボールを持って待ち構えている野手にぶつかったら、まず間違いなく今後はインターフェア・アウト!となるでしょう。実はこのルール、この日も3番として打線の中軸を担うことを期待されていた大阪桐蔭の森主将(前日の練習中に右ふくらはぎを負傷して無念の欠場)が、2012年9月のU18世界選手権2次ラウンド・米国戦(ソウル)で、2度も米国選手の強烈なタックルを浴び、負傷したことから制定されたもの、皮肉です。
2013年アマチュア野球内規(pdf)


☆ ☆ ☆  打球が走者に触れた場合 ☆ ☆ ☆

 2007年11月の新人戦の試合で、1死2、3塁の場面で打球がサードゴロ、ところがこれをサード捕れず2塁ランナーが打球に当たり、ボールが3塁外のフェアゾーンの外へ、守備妨害で走者アウト、サードランナーホームイン認められず走者を戻して試合続行、打者がうちとられてゲームセットということがありました。試合続行の前に一悶着あり、攻撃側はサードがボールに触れて打球のコースが変わったために後ろを走る走者に当たったのだからインターフェアにはならないのではないかと抗議したが連盟審判4人で協議の結果認められなかったというケースがありました。
これを検証してみました。公認野球規則によりますと、
7.09 次の場合は、打者または走者によるインターフェアとなる、という項で、
(j)走者が打球を処理しようとしている野手を避けなかったか、あるいは送球を故意に妨げた場合には守備妨害になります。今回のケースは2塁走者が3塁手の後ろを走行していてボールを蹴飛ばしてしまいました。したがって少なくとも3塁手に対するインターフェアにはなりません。前進守備の場合には良くあることです。
次の(k)では
野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者に触れた場合には守備妨害になります。すなわちサードがボールに触れていなかったら走者のインターフェアになるように思われます。
ただし、走者がフェアボールに触れても、
 (1) いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合
 (2) 一内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボールに、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がない場合には、審判員は走者が打球に触れたという理由でアウトを宣告してはならない。
 しかし、内野手が守備する機会を失った打球(内野手に触れたかどうかを問わない)でも、走者が故意にその打球をけったと審判員が認めれば、その走者は、妨害(インターフェア)をしたという理由でアウトの宣告を受けなければならない

と規定されています。野球は守備優先の原則があり、守備を妨害したとみなされれば、2塁走者に打球が当った時点でボールデッドとなり、走者はアウトになり、打者にはヒットが与えられます。既に3塁走者が本塁を駆け抜けていても戻されて、2死1、3塁から続行です。このときの事例から離れて、例えば三遊間真っ二つの打球に走者が触れた場合、ランナーが故意に打球に触れたと審判が判断しなければインプレーで、2塁ランナーはアウトになりません。このときのケースでは、2塁走者がフェア地域で打球に触れたには違いありませんが、(1)のケースで3塁手がいったんボールに触れていれば、その後で走者が打球に当たった場合はインターフェアではなく、プレーは続行されますので、その後走者に当ったボールがボールデッドになった時点で走者が1個の安全進塁権を与えられます。打者にはヒットが与えられ1塁に生きます。3塁走者はホームイン、2塁走者がこのとき既に3塁を回っていればホームインで2点入ります。このときの判定はインターフェアかどうかで勝敗が分かれる場面でした。サードがボールに触れたかどうかで天国と地獄でした。攻撃側が抗議した気持ちは良くわかりました。ただ審判は3塁手がボールに触れていないと判定しました。すると(2)が適用されるとすると、3塁手の後ろにショートが回り込んでいて打球を捕ろうとしていたらインターフェア、そうでなければ走者はアウトにならず試合続行です。走者が故意に打球を蹴った場合はインターフェアです。したがって審判は遊撃手の守備機会があったのでインターフェアと判定したわけです。ただ明らかにショートが捕るのは無理、レフトしか守備機会がなかったのであればインターフェアにはならなかったわけです。
上の「審判は石ころか?」というところでも同じような事例に触れました。審判員ではなく走者に当たった場合も、インターフェアになるか否かは、一旦内野手を通過した、ないし野手が触った後かどうかで変わりますので、走者に当たった=守備妨害という観念は除外しなければなりません。
インターフェアになるかどうかの審判の判断で難しいのは、公認野球規則7.09(k)に書かれていることで、野手のせいでランナーがボールに当ったという場合はセーフということです。明らかに外野へのヒットの打球に当ってもインターフェアにはならず、内野手に触れた後の打球に当ったり、内野手がトンネルしたり、すぐ脇のボールで本来捕球できたはずなのに通過した場合にもインターフェアにはならないと言うことです。


☆ ☆ ☆  投手交代のルールについて  ☆ ☆ ☆

 第8回東入間低学年大会の試合で投手交代について審判協議の場面がありました。一旦投手が野手に退き、代わった投手が打者を処理した後、再びマウンドに戻れるか?というものです。主審は審判を集めて協議し、本部席にも相談がありましたが、本部では以前阪神タイガースの遠山の例もあり、1ポイントで1塁手を務め、ふたたびマウンドに戻るパターンを見てもOKの意見が多かったものの、ルールブックを見てもそのものズバリの記述は無く、結局交代無しで続行しました。正解は「投手が一人以上の打者をセーフでもアウトでも処理すれば責任を果たしたことになる」ので、同じイニングであろうとも再びマウンドに戻れます。それならば打者毎に何度も同じピッチャーが出てきて良いかというとそうは行きません。公認野球規則3.03の原注「同一イニングでは、投手が1度ある守備位置についたら、再び投手になる以外他の守備位置に移ることはできないし、投手に戻ってから投手以外の守備位置に移ることもできない」となっています。したがって同じ回の中で一旦別の野手ポジションに退いた投手が再びマウンドに上がって、また投手交代をベンチが申し出た場合、この投手にはもはやベンチしか行く場所がありません。ただし同じイニングに2回ベンチからタイムがかかった場合には投手は交代しなければならず、その投手は同じイニングにはマウンドに戻れません。また交代した投手が交代したときの打者に対して投球を完結する前に別の投手に交代することはできません。これはプロ野球でも以前事例があり、投手交代が認められなかったことがあります。


☆ ☆ ☆ ピンチヒッター:代打…なぜチャンスヒッターと言わないのだろう?同様にピンチランナー:代走も? ☆ ☆ ☆

 これすなわち「ピンチ」という言葉が一般に野球では「危機的状況」のことを指すので「ピンチに出てくる打者、アレ〜チャンスなのに?」という疑問です。思うに言葉はピンチでも意味は工具の「ペンチ」、すなわち「つまむ」ということでしょう。洗濯バサミをピンチと言うのはこの意味です。ペンチは日本語になって訛っているだけで同じ意味だと思います。すなわちこの場面で一番確率の良い打者、相手投手や打者の勝負強さなどを勘案してベンチからヒョイとつまみ出す打者のことを言うのだと解釈できます。


☆ ☆ ☆ 振り逃げ振らなくたって逃げられる? ☆ ☆ ☆

  スリーストライク目を捕手が正規に捕球できなかった場合には打者はアウトにならないので、この打者をアウトにするには、打者にタッチするか、1塁に送球しなければなりません。これより以前に、打者が1塁に行けばセーフとなります。ただし記録上は三振です。ただし振り逃げができるのは下記のケースのみ。
 @無死または1死で、1塁に走者がいない時。
 A2死の時(走者の有無は関係なし)。
 つまり、捕手が故意に落球することで併殺が取れるケースでは、振り逃げはできないということです。また「スリーストライク目を捕手が正規に捕球できなかった」ということは、打者がバットを振ったかどうかは関係ありません。振り逃げという俗称に惑わされて誤解している人は今すぐ考えを変えてください(^-^)。

 ところで2死満塁で振り逃げした場合、ボールを拾った捕手が本塁を踏めば3塁走者をアウトにできるのか?という疑問が出ますね?正解は「アウトにできる」です。
 「正規の捕球」とは、投球が地面に触れる前にミットか手で確実に掴むことですから、
 @ワンバウンドの投球を空振りし、それを捕手がミットで捕った場合
 A投球が捕手のユニフォーム、マスク、プロテクターなどの用具にはさまった場合
にも振り逃げが可能となります。もし1塁に走者がいないときや2アウトのとき、キャッチャーが口、喉、脇、腹とか股で捕球または落球したら1塁へ一目散に逃げなさい(^-^)


☆ ☆ ☆ インフィールドフライとは? ☆ ☆ ☆

 塁が詰まっている時に内野にフライが上がった場合は、インフィールドフライが宣告されて、捕球したか落球したかによらず打者はアウトとなります。故意に落球して併殺を狙えないようにしているわけです。ただしこれは難しいので整理してみましょう。

 @インフィールドフライになる場合とは?

   ・無死または1死で、走者が1・2塁または満塁の時(1塁および1・3塁は適用外)。
   ・内野手が普通の守備行為をすれば捕球できる飛球(ただしバントとライナーは適用外)。

 巨人の桑田のようなうまい選手は小飛球をダッシュ良く追い付いてわざとショートバウンドで捕球して併殺をとることがありました。こういう場合と「故意落球」と判定される場合と両方ありますので要注意です。1塁に走者がいるときにフェアのフライまたはライナーをわざと落球した時は故意落球となります。一度地面に触れたものを捕球するのはOKです。

 Aインフィールドフライはインプレイ(ボールデッドではない)…内野手が捕球したら帰塁の義務が生じるが、落球したら進塁して良い。
 Bインフィールドフライと宣告された打球を野手が捕れないまたは捕らないままフェアグランドから転がってファウルになったら?…ただのファウルです(^-^)

 C逆にインフィールドフライと宣告された打球がファウルグランドから転がってフェアになった場合は?…ただのインフィールドフライです(^-^)

ただし、あくまで審判員が前に進み出て「インフィールドフライ!」と宣告した場合ですから、選手が勝手に「インフィールドフライ!」と叫んでもインフィールドフライにはなりませんよ。
インフィールドフライと判断した審判員は上空を指差し「インフィールドフライ」とコールを行い、続いてアウトのジェスチャーとともに「バッターアウト」とコールします。また、一人の審判員がこのインフィールドフライのコールを行った場合は、他の審判員も同様のジェスチャーとコールを行い、野手に対してこのプレイがインフィールドフライであることを知らせなければならない、ということになっています。


☆ ☆ ☆ テイク1、2ベースとは? ☆ ☆ ☆

 ランナー1、2塁で強烈なセカンドゴロ、グラブを弾いてテンテンテン、2塁ランナー3塁回った、ライトが拾って本塁へ投げた球がボールデッドとなって2塁走者ホームイン、審判の指示で1塁ランナーホームイン、打者走者は3塁へ進みました。テイク2ベースですが、ライトが捕って、送球したときに、1塁ランナーは2塁を回り、打者走者は1塁に達していたのでしょう。送球ボールデッドでテイク2ベースとはどういうことでしょう。公認野球規則の7.05(g)『安全進塁権』付記をご覧下さい。2個の塁が与えられる場合=送球が、ボールデッドとなる。審判員は2個の進塁を許すに当たって、次の定めに従う。すなわち、打球処理直後の内野手の最初のプレイに基づく悪送球であった場合は、ピッチャーの投球当時の各ランナーの位置、その他の場合は、悪送球が野手の手を離れたときの各ランナーの位置を基準として定める。
「付記」悪送球が打球処理直後の内野手の最初のプレイに基づくものであっても、バッターを含む各ランナーが少なくとも1個の塁を進んでいた場合には、その悪送球が内野手の手を離れたときの各ランナーの位置を基準として定める。
「原注1」ときによってはランナーに2個の塁が与えられないこともある。例えば、ランナー1塁のときバッターが浅いライトフライを打った。ランナーは1、2塁間で立ち止まっており、バッターは1塁を過ぎてランナーの後ろまできた。打球は捕らえられず外野手は1塁に送球したが送球はスタンドに入った。すべてボールデッドとなったときは、ランナーは進む権利を与えられた塁以上には進塁できないから、1塁ランナーは3塁へ、バッターは2塁まで進む。
「原注2」“悪送球がなされたとき”という術語は、その送球が実際に野手の手を離れたときのことであって、地面にバウンドした送球がこれを捕ろうとした野手を通過したときとか、スタンドの中へ飛び込んでプレイから外れたときのことではない。内野手による送球がスタンドまたはダッグアウトに入ったが、バッターがランナーとなっていない(3塁ランナーが捕逸または暴投を利して得点しようとしたときに、アウトにしようとしたキャッチャーの送球がスタンドに入った場合など)ような場合は、その悪送球がなされたときのランナーの位置を基準として2個の進塁が許される。(7.05(g)の適用に際してはキャッチャーは内野手とみなされる)

7.05(h) 1個の塁が与えられる場合=バッターに対するピッチャーの投球、または投手板上からランナーをアウトにしようと試みた送球が、スタンドまたはベンチに入った場合、競技場のフェンスまたはバックストップを越えるか、抜けた場合。この際は、ボールデッドとなる。
「付記」投手の投球がキャッチャーを通過した後(キャッチャーが触れたかどうかを問わない)さらにキャッチャーまたはその他の野手に触れて、ベンチまたはスタンドなど、ボールデッドになると規定された箇所に入った場合及びピッチャーが投手板上からランナーをアウトにしようと試みた送球が、その塁を守る野手を通過した後(その野手が触れたかどうかを問わない)さらに野手に触れて前記の箇所に入ってボールデッドになった場合、いずれも、ピッチャーの投球当時の各ランナーの位置を基準として、各ランナーに2個の塁を与える。


☆ ☆ ☆ 反則打球とは? ☆ ☆ ☆

 無死で、ランナーが一塁にいます。送リバントも予想される場面なので、ピッチャーは外角遠めにボールを投げました。案の定、バッターはバントをしかけます。ウエストしたタマになんとかバットを当ててファウルしましたが、このとき、右足が打席の外に出てしまいました。判定はどうなるでしょうか。
 「
足が出ていれば、アウトでしょう?
 「
いや、ファウルだから、ワンストライクでそのまま続行じゃないんですか?」
 その答えは、公認野球規則の6.06にあります。「打者はアウト」が正解です。6.06には、打者がアウトになる反則行為について書かれていますが、その(a)には「
片足または両足を完全にバッターボックスの外に置いて打った場合」は打者はアウトである、とされています。両足が完全にバッターボックスの外というのは論外として、よくあるのは例えば右打者の右足が出る場合などです。問題のケースでは、右足がどの程度バッターボックスから出ていたかによって違います。ラインはバッターボックスの一部ですから、「完全にバッターボックスの外に置いて」打つということは、足がラインにもかからない状態です。逆にいうと、足の一部でもラインにかかっていればバッターボックス内で、「完全にバッターボックスの外に置いて」はいない、つまリアウトではない、と解釈されます。
 では、 スクイズプレイのときなどで、外された球に飛びついてバントしたときはどうでしょうか。バットに当てたときは空中でも、着地したときの両足が、完全にバッターボックスの外だったとしたら……。条文の解釈では、空中にいる間は「
片足または両足を完全にバッターボックスの外に置いて打った」とは見なされませんから、これもアウトではありません。要は、遠くて高いボールに足の一部を踏み出したり、飛びついてバントするのは反則ではないわけです。片足が完全にボックス外に出ていたら、反則行為でアウト、ということです。フェアかファウルかは問いません。また、この規則は、「バットにボールを当てた」ときだけに適用されますから、空振りならアウトになりません。
 スクイズプレイのときなどで、走者が得点しようとしているときに打者が反則打球をした場合、日本では2005年までは規則7.08(g)を適用して、無死または一死の場合は、打者の反則であるにも関わらず、守備の対象である得点しようとしている三塁走者をアウトにしていましたが、2006年にこの規則が改正され、インターフェアではなく、反則打球の規則を適用して打者をアウトにし、走者は投球当時に占有していた塁に戻すことと変りました。


☆ ☆ ☆ スリーフットレーンとスリーフィートラインとは? ☆ ☆ ☆

 スリーフットレーン、スリーフットラインとスリーフィートラインは別物でラインの意味合いが違います。スリーフット=3つの足、スリーフィート=3feet=1yard=36inches=0.9144m 3フィートラインは塁間を結んだラインの両側3ft(約90cmと覚えましょう)のところにある見えないラインでこのライン間の6ftが走者の走路となります。挟札プレーのときなどにこのラインより外に出たらアウト、というラインです。3フットラインは打者走者が一塁への送球の邪魔をしないようにこのラインの中を走りなさいというものです。特にバントなどで投捕間からの送球のときに打者走者がフェアゾーンを走っていると送球しづらいですよね。そのために送球の邪魔をしないように一塁へ向かうときはファールゾーンを走りなさいというものです。このラインが途中からなのは左打者なら最初からファールゾーンを走れますが右打者は最初はどうしてもフェアゾーンを走ります。そこでこのラインの手前まではフェアゾーンを走っていてもいいけどラインが引かれているところからは外を走りなさいというものです。
 2014年度野球規則改正で、「2.44(a)【原注】の後段として次を追加し、同【注】の「本項〔原注〕」を「本項〔原注〕前段」に改める。
ただし、0(ノー)アウトまたは1アウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後、打者走者がスリーフットレーンの外を走って守備妨害でアウトが宣告されても、その走者はそのままセーフが認められて、得点は記録される」というものがありました。

特にスコアラーの方に知って頂きたいことは別にまとめました → こちら知っ得2)をご覧下さい。

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